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2024.11.06

笑うことと歌うことを日常に“意識して”取り入れてみることのススメ ~行動療法の観点から~




楽しいことがあったり面白いことを目にしたり、そんなとき、私たちは思わず笑います。
そして笑うことには、
『免疫力を高める』『脳の働きの活性化を促す』『ストレス軽減』『自立神経を整える』『幸福感を高める』『鎮痛作用』などさまざまな効果があります。


同様に、気分がいい時に思わず好きな曲を口ずさんでみたり、友人や同僚とカラオケに行く機会があって楽しく歌ったり、イベントや発表会の場などで歌ったりなど、歌うことにも、
『ストレス軽減』『免疫力を高める』『認知機能向上』『気分の向上』『心肺機能を高める』『自己表現の促進』『社会的なつながりの強化』などといった効果があり、笑うことの効果と重複するものもあります。



そして、笑うことも歌うことも、「何か外からのきっかけがあって」行うことが多いですが、「自分から意識して」日常の中に組み込んで行ってみることで、先ほど記載した効果が得られやすくなります。


とはいっても、そういう気分じゃないときに笑ったり歌ったりすることは難しいかも…
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


それはそうですよね。
気分がのらなかったり、辛い気分だったりするときに、笑ったり歌ったりすることはなかなか難しいかもしれません。


ですが、辛い気分のときに、思い切って何か行動してみたら辛い気分も少し和らいだという経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。
ひとりでに気分が変わるということはなかなか難しいですが、行動をしてみることで気分が変わることは実はとても多いです。これは行動療法でも言われていることです。



そして、この『行動療法』の考え方をとりいれて、
笑ったり歌ったりする気分ではなかったりきっかけがなかったりしても、笑う表情をつくったり声にだして笑ったりするという行動や、歌うという行動を“意識して”日常の中で繰り返しやってみることで、気分がいい方向に変わることが増え、先ほど記載した笑うことと歌うことの2つの相乗効果が得られやすくなることが期待できます。



では、ここで、一つおすすめの方法をご紹介します。



それは…


ーーご自身が自然と笑顔になれて心ほぐれるお好きな歌を、鏡の前で笑った表情で歌ってみるーー


ということです。


心理学者であるリチャード・ワイズマン博士が提唱した『鏡の前で20秒自然な笑顔の表情を浮かべることで、脳が「楽しいことがあるから今笑っている」と錯覚し幸福感や自己肯定感を高めることができる』というエクササイズの方法を参考に、鏡の前で笑うことだけでなく歌うこともプラスしてみました。



ここで、この方法を実践する上でのアドバイスを7つ挙げてみますね。


【🌿1.明るい響きの「長調の曲」の歌を選曲してみる🌿】

暗い響きの短調の曲にも、素敵な曲はもちろんたくさんありますが、ここでは、明るい気分を引き出しやすくするために、明るい響きの長調の曲の歌を選曲してみてください。



【🌿2.ポジティブな気持ちになれる言葉やフレーズが多く入っていて、気軽に歌える歌詞の歌がおすすめ🌿】

歌詞の中に、ポジティブな気持ちになれる言葉やフレーズが多く入っていると、笑顔の表情を無理なく促し、笑顔の表情になることへの抵抗を軽減させてくれます。
また、感情を大きく揺さぶるような歌詞でないこともポイントです。感情を大きく揺さぶる歌詞だと、歌った後、いい意味でも悪い意味でも心に強く残る可能性があります。もちろん、そのような歌で心の浄化を得られることもありますが、ここでは、『気軽に歌えてほんわかと心ほぐれるような歌詞の歌』を選んでみてください。



【🌿3.歌うとき「はずむような感じで」「テンポは遅すぎず速すぎず中くらいのテンポ」で歌ってみる🌿】

歌うときは、「少しはずむような感じを心がけて」歌ってみると、気分がのって心地よい気分を引き出しやすいです。
また、歌うときのテンポは、遅すぎると、はずむような感じでは歌いにくく気分が乗りにくいですし、速すぎると、歌い終わった後に高揚感が強く残って、特に心の症状をお持ちの方にとっては、良くない影響をおよぼすこともありますので、中くらいのテンポを意識しながら歌ってみてください。
(※80~100BPM(1分間あたりの拍数)くらいのテンポがおすすめです。グーグルのワード検索で「メトロノーム」と入れると、一番上にテンポに合わせた拍の音がでるメトロノーム機能がでてきますので、試してみてください。)



【🌿4.長い曲でサビがある歌の場合、サビだけ歌うのでもOK🌿】

そのときの気分や状態にもよりますが、1曲や1番すべてを歌うことが難しい場合もあるかと思います。そのときは、サビだけでも大丈夫です。先ほど、リチャード・ワイズマン博士の提唱した『鏡の前で20秒笑顔の表情をうかべること』のお話しをしましたが、サビがあるたいていの曲は、サビだけで20秒は超えることが多いですので、1番すべてとか1曲とおしてとかが難しい場合は、ぜひサビだけでも歌ってみられてくださいね。



【🌿5.お好きな歌を、歌詞ではなく『ラララ』で歌ってみることもおすすめ🌿】

歌詞で歌うと、言葉一つ一つがダイレクトに心に入ってくるので、ときにはそれが、逆に重くなってしまうこともあるかもしれません。
そのようなときは、歌詞なしで『ラララ』で歌ってみることもおすすめです。
また、ラを発音するときの口の形が、口角が上がって笑顔の表情に近づくので、自然と笑顔の表情をひきだしやすくなります。
さらに、歌詞を覚えてなくても歌えますし、歌詞のないお好きな音楽のメロディーでも、気軽に歌うことができます。



【🌿6.“鏡の前で”や“笑顔の表情で歌うという2つ同時に”が難しい時には…🌿】

鏡の前でご自身の表情を見るのが心の負担になったりするときもあるかもしれません。
そのときは、日常生活の中で何かしながらとか、ちょっとした隙間時間を使って、お好きな歌を笑顔の表情を意識して歌ってみられてください。
また、日によって、笑顔の表情で歌うという2つ同時にが難しい場合は、“歌うこと”か“笑顔の表情を浮かべること”か、どちらか一つだけを選んでやってみられたり、“歌った後に笑顔の表情を浮かべてみる”というように、分けてやってみられたりしてみてください。



【🌿7.曲は1曲だけでなく、いくつかリストアップしておく🌿】

1曲だけに決めてしまうと、飽きがきたりしたときに続けていくことが難しくなります。
ですので、いくつか、選曲してリストアップしておくことをお勧めします。

~ご自身にとって、どういう歌詞やメロディーの曲が自然と心ほぐれて笑顔になれる歌なのか…~

そんな歌を発見していく過程を楽しみながら、ぜひ、宝探しする気持ちで見つけてみてくださいね。
もしかしたら、もともと好きな歌以外にも、意外とたくさん見つかるかもしれません。




ここまで、『ご自身が自然と笑顔になれて心ほぐれるお好きな歌を、鏡の前で笑った表情で歌ってみる』上でのアドバイスを7つご紹介させていただきましたが、


『ご自身にとって無理のないやり方を見つけて続けていくこと』


が大切です。


ぜひ、笑うことと歌うことを日常に意識して取り入れてみることを、実践してみてくださいね♪
カテゴリ:お役立ち情報
2024.06.07

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