
こんにちは。
“心の彩りMusicTherapy”音楽療法士の中小原加奈子と申します。
心の彩りMusicTherapyでは、お子さんから高齢者の方まで、病気や障がいの有無を問わず、幅広い方を対象に、主に愛知県知多半島中南部エリアの施設様・病院様や個人様向けの訪問音楽療法や、地域コミュニティーでの音楽療法ワークショップ・イベント・レッスンなどを実施いたします。
『音楽の持つ多彩な力で、お子さんから高齢者の方まで、たくさんの方の日々の生活に豊かな彩りを添えていくこと、そして、それがお一人お一人の日々の幸せにつながっていくこと』
それが、私の願いです。
この“願い”をいつも心の真ん中にすえ、お一人お一人と丁寧に向き合いながら、「心のこもった音楽療法」をお届けできればと思っております。
音楽療法って何?
自分の好きな音楽を聴いて心がほぐれたり、歌を歌って気分が晴れたり、音楽やリズムに合わせて体を動かすことで楽しさや体の動かしやすさを感じたり、他の人と一緒に楽器を演奏する中でコミュニケーションや一体感が生まれたり、歌やリズムに言葉をのせることで覚えやすくなったり…などなど
このような経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。
このように、音楽や音楽活動には、心や体、社会面、認知面などに様々に働きかけて、日々の生活に彩りを添えてくれる力があります。
そして、このような「音楽の力」を最大限に生かして、
『一定の教育と訓練を受けた音楽療法士が、音や音楽を意図的・計画的に用いて、心や体、社会面、認知面などの健康上のニーズをかなえたり、生活や人生の質(Quality Of Life)の向上につなげたりするサポートを行うこと』が、音楽療法です。
音楽療法で得られる様々な効果の例
音楽療法で得られる効果には、例えば…
「リフレッシュ効果やリラックス効果」
「気分を変える」
「精神症状を和らげる」
「意欲を高める」
「体の動きや身体機能を改善する(リハビリテーション)」
「体の痛みを緩和する」
「他者とのコミュニケーションを促す」
「社会性を育む」
「人との交流の機会を増やして、孤立を防ぐ」
「子供の心や体の発達を促す」
「行動の変容を促す」
「認知症の予防や介護予防の効果」
「認知機能の維持や改善」
「自己表現力や創造性を高める」
などなど… 様々あります。
音楽療法の特徴
音楽療法士は、音楽療法を受けられる方それぞれのニーズやそのときどきの状態、症状などのアセスメントにもとづいて、短期目標と長期目標を設定します。
そして、そのときどきの目標を達成しニーズをかなえていくためには、どのような音、音楽の使い方、アプローチ方法が効果的かを、毎回専門的な視点で一つ一つ吟味しながら、様々な活動(歌う活動・楽器活動・体を動かす活動・音楽を聴く(音楽鑑賞)・即興演奏・歌作り など)を選んで展開していきます。
つまり…
プログラム全体の内容や順番
プログラムどおりに進めるか進めないか
どのような曲、楽器、動きをそれぞれの音楽活動で使っているか
どのようなリズム、メロディー、ハーモニー、テンポを使っているか
そのときどきの演奏の変化のさせ方 などなど…
これらすべてに、音楽療法を受けられる方のニーズをかなえていくための、音楽療法士の“意図”や“ねらい”があり、“エビデンスにもとづいた意味がある”ということです。
だからこそ、音楽療法を受けられる方の生活や人生の質(Quality Of Life)の向上などによりつながりやすいのです。
また、楽器活動や即興演奏などでは、言葉を用いなくてもコミュニケーションや自己表現を促せることや、音楽という多くの人にとって身近で親しみやすい媒体を療法に使うため、幅広い年代や対象の方に使用しやすいことは、音楽療法の醍醐味ともいえます。
音楽療法が取り入れられている領域・現場
音楽療法が取り入れられている領域・現場は多岐にわたります。
高齢者領域、児童領域、精神科領域、リハビリ領域、緩和ケア領域、産前産後領域、障がい者支援施設、教育現場、医療現場、など、さまざまです。
また、最近では、働く人のためのメンタルヘルスケア、健康な方を対象とした心身の健康維持・生きがい支援などにも幅広く取り入れられるようになってきています。
対象者の方お一人お一人にとって、心動く音・音楽・楽器・歌詞は何なのか、また、音楽以外で心動くことや幸せに感じることは何なのか、瞬間瞬間を逃さずに見極め、それを音楽療法の中で生かしていくことで、対象者の方の意欲や生き生きとした気持ちを引き出していきます。
対象者の方お一人お一人との関係性を大切に築きながら音楽療法の活動を行う中で、お一人お一人が持ち合わせている「良さ」や「可能性」を引き出して育み、対象者の方が“自分らしく・よりよく生きていくこと”につなげていきます。
聴いた音楽を楽譜なしでその場で演奏でき、原曲の色合いのままで演奏することはもちろん、その場で様々な音楽スタイルや伴奏コードにアレンジして演奏することやすべての調へ転調することが可能です。
そのため、対象者の方の急なリクエストなどにも、初めての曲であっても楽譜なしで対応できたり、お一人お一人のその時々の状態・ニーズに沿った演奏の仕方をその場でより柔軟に提供したりすることができます。
即興演奏や作詞作曲(歌作り)の高い対応スキルを生かし、これらの創造的な活動が、お一人お一人にとって、より成長の手助けとなる活動となるように働きかけていきます。
音楽療法士だけでなく薬剤師の資格も持つため、病状や薬の知識が根底にあり、薬剤師としての臨床経験も音楽療法の場で生かすことができます。
例えば、お薬を服用されていることの多い高齢者の方・精神疾患の方・リハビリ領域・緩和ケア・ターミナルケア領域の対象者様や、その他、何らかの疾患をお持ちで服用中の薬があるような対象者様の場合、病状のこと・服用中の薬の体への影響のこと・副作用がでにくい時間帯のことなどをより細かく配慮しながらの音楽療法セッションが可能です。
また、健康相談なども承れます。
※「高齢者の方」・「お子さん」・「心の症状のある方&精神科領域の対象者様」・「身体に障害がある方&リハビリ領域の対象者様」・「緩和ケア・ターミナルケア領域の対象者様&ご家族」・「産後の女性&お子さん・ご家族の方」・「健康な方」それぞれの対象者の方の領域別に、心の彩りMusicTherapyで重視している働きかけや活動別効果の詳細を記載していますので、以下をご参照ください。
日本音楽療法学会認定音楽療法士、薬剤師。
音楽療法かけはしの会・Music Fits Japan会員。
ヤマハピアノ指導グレード・演奏グレード4級をもつ。
1983年生まれ、福岡県出身。
3歳よりピアノを始め、クラシック・ポップスをはじめ、幼少期よりヤマハにて作詞作曲や既成曲のアレンジなどに親しみながら、ピアノだけでなく様々な楽器のアンサンブル経験や合唱・ゴスペルなどの歌の経験も積む。
高校在学時、映画「パッチアダムス」や日野原重明氏の著書「生き方上手」の影響を受け、音楽療法を行えるホスピス・緩和ケア臨床医を志すも、医学部進学への道は自身にとっては厳しく、薬剤師であった父の勧めもあり地元の福岡大学薬学部に進学。
大学卒業後は、総合病院、小児科クリニック、内科クリニック門前などの調剤薬局薬剤師として、様々な患者さんと関わり、薬剤師としての経験を10年ほど積む。
その傍らで、東京音楽センターに所属し、福岡県内や愛知県内のホテル・迎賓館などの式場の挙式演奏者としての仕事を、13年以上継続。
また、福岡県内の病院(福岡日赤病院、福岡病院、九州がんセンター、個人病院の緩和ケア病棟など)や、愛知県内の病院(愛知医科大学病院、愛知県がんセンター、知多厚生病院療養病棟など)、その他にも様々な高齢者施設・児童施設・障害者施設などでの演奏経験を経て、その後、国際音楽療法専門学院にて音楽療法のことを学び、日本音楽療法学会認定音楽療法士の資格を取得。
さらに、テノール歌手吉見佳晃氏率いるPASSIONへの所属・演奏歴、その他、ライブ喫茶にてお母さんと赤ちゃんのための歌声喫茶や様々な喫茶店でのピアノ語り弾きライブ、作詞作曲活動などを続けており、また、ロサンゼルス在住のChico氏のベルティングボイストレーニングを受け、自身の声に及ぼすマインドの重要性などについても学ぶ。
現在は、心の彩りMusicTherapyを立ち上げ、フリーランスの音楽療法士として活動している。
音楽療法活動実績
児童放課後等デイサービス、就労支援施設、自治体の高齢者サロンなど
音楽療法士を目指したきっかけ
もともと、音楽療法を行えるホスピス緩和ケア臨床医になりたいという夢がありました。
ですが、臨床医の夢はかなわず、薬剤師として働きながら、傍らで演奏の仕事や様々な場所での音楽活動を続ける中で、やはり音楽療法士としての道を歩みたいという気持ちが強くなりました。
そのような気持ちが特に強くなるきっかけとなったエピソード5つをお話しさせていただきます。
個人病院の緩和ケア病棟で演奏させていただいていたとき、ある男性患者様から、「自分の作った歌詞にメロディーをつけてほしい」と言われ、その場でメロディーをつけて歌って差し上げると、笑顔で喜んでいただけたこと。
そして、その患者様が亡くなられた後、ご家族から、その歌の譜面が記念に欲しいと言われ、譜面にしたものをお渡しし、伴奏しながら歌って差し上げると、涙を流されて「ずっと大切にします」と言っていただけたこと。
別の個人病院の緩和ケア病棟の余命長くない患者様の個室で、ご本人の大好きな歌をリクエストされ、その場でミニキーボードを弾きながら歌って差し上げると、「もう思い残すことはありません。本当にありがとうございました」と言ってくださったこと。
重度心身障害の方が入院されている病院の病棟で弾き語りの演奏会をさせていただいたとき、ALSの成人男性の患者様が、ご自分の大好きな『いのちの歌』を私が演奏していたときに、無表情だった表情がぱあっと明るくなって、自分から体の動きがでたりしたこと。
重度の認知症になった祖母に、施設の個室で、「赤とんぼ」や「ふるさと」をアカペラで歌いかけると、とても大きく生き生きとした声で歌ってくれて、歌詞もしっかりと覚えていたこと。歌の力、歌が記憶を引き起こす力はすごいなと感じる。
私自身も歌に力をもらったり、自身で作詞作曲する過程や、その作詞作曲した歌を歌う中で、心が辛いときの生きる力になったりしたこと。
このような経験を重ね、「音楽の力」を強く感じ、音楽療法士として、これからの人生を歩んでいきたいと思ったのがきっかけです。
特技
その場での作詞作曲やアレンジ、楽しい替え歌づくり、即興演奏
絵本の文に合うBGMをその場でつけたり、絵本の文面をその場で歌にしたりすること
絵本の登場人物やキャラクターの様々な声の表現
(声域が結構広めなので、様々なキャラクターの声を楽しく演じ分けます。娘にも大好評です。)
ミッキーマウスの絵を素で描くこと(笑)
好きなこと
既成曲や自作曲のピアノ弾き語り、作詞作曲
ジャズやボサノバをBGMにゆっくりした時間を過ごすこと
自然の風景の写真を撮ること
お笑いや面白い動画、楽しいドラマを見て笑うこと