身体に障がいがある方&リハビリ領域の対象者様

●音楽療法を取り入れたリハビリには、脳血管障害・脳や脊髄の神経損傷・整形外科的疾患やパーキンソン病などで「感覚運動機能に障がいをきたしている方のためのリハビリ」や、「発話・言語機能、呼吸機能に障がいがある方のためのリハビリ」、聴知覚機能や注意機能・遂行機能・記憶機能などを強化する「認知リハビリ」などがあります。
どのリハビリにおいても、対象者の方がリハビリを行うだけの「心や身体のコンデイションが整っていること」がまずは大切です。そのため、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師などの多職種スタッフとの連携を取りながら、音楽療法をリハビリの中で効果的に取り入れていきます。
●心の彩りMusicTherapyでは、対象者の方お一人お一人のリハビリに対する意欲を引き出しリハビリの効果を高めることができるように、選曲、音楽・リズムなどの音楽の要素の使い方、演奏の仕方、使用楽器の種類、楽器の使い方や配置などのより細かい吟味や、柔軟な演奏対応力で、リハビリの効果を高めていきます。
●“より楽しみながら行えるリハビリ”につながっていくような音楽や楽器の使い方・演奏の仕方をしていきます。
【活動別効果の例】
活動の種類 | 効果の例 |
---|---|
歌う活動 | ・発声や発話を促す ・言語産出を増やす ・発話の明瞭性を高める ・構音障害の改善 ・声の抑揚、声量、発話速度などのコントロールを促す ・呼吸機能を強化する ・記憶機能の向上 |
楽器活動 | ・吹奏楽器を用いて呼吸機能を強化 ・楽器の演奏の仕方や配置の工夫により身体機能回復促進 ・注意機能や記憶機能の改善・強化 ・半側空間無視の無視側の注意を強化 |
身体活動 | ・上下肢の様々な体の動きや可動域の改善 ・筋力や持久力の向上 ・身体バランスや姿勢の改善 ・リズム刺激を用いて歩行障害の改善 |
音楽を聴く | ・音響記憶の向上 ・覚醒や認知反応を促す(意識障害、重度の認知症の方など) ・聴知覚機能の向上 ・認知機能や注意機能の維持 |
即興演奏 | ・遂行機能や社会機能の改善、向上 ・体の動きや身体反応を引き出す |
歌作り | ・遂行機能や社会機能の改善、向上 ・言語機能、見当識、記銘力を高める |