音楽療法

Music Therapy

実際のセッションについて

対象者様が安心して音楽療法セッションに参加できるように、対象者様との信頼関係を築いていくことをまずは大切にします。
そのために、セッション中だけでなくセッションの前後も対象者様とのコミュニケーションを大切にしたり、対象者様のその日の状態や症状についてスタッフの方と共有させていただいたり、セッションを行う環境にも配慮したりした上で、セッションを行っていきます。
また、対象者様のその日の状態や症状をみた上で、音・音楽の使い方や演奏の仕方を柔軟に変えたり、プログラム内容、音楽以外でのアプローチの仕方を変更したりすることもあります。

セッションプログラムの作成について

歌う活動、楽器活動、音楽に合わせて体を動かす活動、音楽を聴く(音楽鑑賞)、即興演奏、歌作りなどの活動を、設定した目標やニーズに沿って選択し、オーダーメイドのプログラムを作成していきます。
また、一つ一つの活動にどのような目的や効果があるのか、それぞれ明確にしていきながらプログラム作成を行います。
そして、対象者様お一人お一人が、“楽しめる活動プログラム”であることも重視します。“楽しめる活動”対象者様の“意欲的な参加”につながり、それが、目標の達成やニーズをかなえていくことにも自然とつながっていくからです。
また、聴覚だけでなく、視覚や触覚など他の五感でも楽しめるような活動の工夫もしていきます。

アセスメントについて

アセスメントは、音楽療法セッション前後や音楽療法実施の最中に行うこともあります。
「ご依頼主様よりヒアリングで得た情報」、「実際に対象者様と関わって、話を聞いたり行動を観察したりする中で得た情報」、「場合によっては、医学的・心理学的検査や様々なアセスメントシートで得た情報」などをもとに、様々な視点からアセスメントを行っていきます。

定期的な“評価”について

毎回のセッション後のアセスメントと合わせて、3か月ごと、6か月ごとなど一定のスパンで、音楽療法の取り組みの評価を行っていきます。
長期的なスパンで考えて、音楽療法が対象者様のニーズをかなえることにつながっているか、対象者様にとって音楽療法の場だけでなく、日常的な場にも般化して効果がでているかなど、各施設・病院などの担当者様や対象者様のご家族にお話しを伺ったり、他の音楽療法士のスーパービジョンを受けて得た視点も参考にしたりしながら、評価を行っていき、その後の音楽療法につなげていきます。

ヒアリングについて

ヒアリングでは、ご依頼主様にニーズを伺っていく際、心の面、身体面、社会面、認知面のどの面でどのようなニーズがあるのかなどを、詳しくお伺いしていきます。
また、音楽療法を受けられる対象者の方に関して、心の面・身体面・社会面・認知面の各々の健康状態や症状の有無、年齢、発達に関すること、生活環境、趣味、好きな音楽や楽器、音楽以外で好きなこと、これまで大切にされてきたことなど、お伺いできる範囲内で詳細を伺っていきます。

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