音楽に合わせて身体を動かす活動の効果

心の面 | 音楽がない状態で体を動かすよりも、音楽に合わせて体を動かすことでより気分やエネルギーの発散を促せたり、リフレッシュできたりする効果があります。また、音楽に合わせて即興的に自由に体を動かしたりすることで、創造性などを養うこともできます。 |
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身体面 | 音楽やリズムがあることで、体の動きを誘発しやすくなります。そのことを利用して、音楽やリズムを効果的に使って体のリハビリの効果を高めたりすることができます。また、音楽に合わせて体を動かすことで、筋力低下や転倒・骨折の予防効果を高めたり、さらに、身体コントロールや体の動きを統合させていくことをより促したりする効果もあります。 |
社会面 | 集団で音楽に合わせて体を動かしたり、ダンスをおどったりすることで、他者とのコミュニケーションや一体感を促す効果などがあります。 |
認知面 | 音楽に合わせて体の動きを模倣したりしてもらうことで、体の部位や動きを認知しやすくなり身体機能の発達を促したりする効果などがあります。 |
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楽器活動の効果

音楽療法では、普段よく目にする楽器から、普段はあまり目にしないようなめずらしい楽器や民族楽器など、様々な楽器を使います。
ここでいう楽器活動は、音楽療法士が提示した演奏の仕方や枠組みで、主に既成曲を用いて、楽器を演奏する活動をいいます。
心の面 | 楽器をならすことで、エネルギーや気分の発散を促す効果や、達成感を味わったり自信や意欲向上につなげたりする効果などもあります。 |
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身体面 | 楽器活動では、体の動きを伴います。そのため、楽器を演奏しながら身体の機能を向上させたり、体の動きのリハビリとして用いたりもします。また、様々な音、形、触覚の楽器があるため、お子さんの感覚器官を発達させたりする効果もあります。 |
社会面 | 集団での合奏では、他の人と合わせることを意識しながら演奏するので、他者への意識や協調性を高める効果や、順番を待って演奏してもらったりすることで、社会性を高める効果などもあります。 |
認知面 | 音楽に合わせて楽器を演奏することで、楽しみながら注意力や集中力を促したり、枠組みの中で演奏することで認知機能を維持・向上したりする効果もあります。 |
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歌う活動の効果

心の面 | 歌う活動では、気分の発散やリフレッシュを促したり、歌詞を声に出して歌うことで、心の浄化作用や、自己表現や感情表現を促したりする効果などもあります。また、対象者の方にとっての思い出の曲や心に残っている懐かしい曲を歌うことで、回想を促し、豊かな気持ちの喚起や心の安定につなげていく効果などもあります。 |
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身体面 | 歌い方によって、呼吸機能、心肺機能、口腔機能、食べ物を飲み込む力(嚥下機能)を高める効果や、発音や発声の仕方を明瞭にする効果などがあります。 |
社会面 | 一つの歌を他の人と共有することで歌を介したコミュニケーションを生み出す効果や、他の人のリクエスト曲を共有して歌うことで、他者意識を促したりする効果などがあります。 |
認知面 | 対象者の方の思い出の曲を歌い、回想を促すことで、脳を活性化し認知機能の維持につなげる効果や、言葉を歌にのせることで覚えやすくする効果などがあります。 |
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